一生に一度の時間をいかに演出できるか、という気構えですね
「その瞬間、瞬間で妥協しない」という思いです。熱海へ異動する前の店舗は繁華街で、名前で呼び合うような間柄の常連さんに支えてもらいました。その点で熱海ではまったく違う環境ですから、同じような意識で構えていたらダメだと考えました。
その思いを一緒に働くパートナーさんへ、どんなふうに伝えましたか?
毎日の朝礼や終礼で繰り返し、自分の思いを伝えていました。自分の考える“一期一会”の心構えとして、「皆がつくっている一日300杯の丼も、お客様にとっては1杯がすべてになる」と。そこに自分たちの魂が込められないとお客様には選んでいただけない、という意識で働いていただくことをお願いしています。
声掛けの積み重ねで、店舗の雰囲気は変わりましたか?
提供する上でのルールなど徹底できています。1杯の丼をつくる意識や、動作も心を込めたものになっていて、さらにはちょっと油断していると「盛り直してください!」とお互いに声をかけあったり。お客様への気配りが一人ひとりできている証だと感じます。