熱海のさらなる楽しみ方を模索

　2016年、熱海の観光者数は年間約650万人、そして2017年は年間約690万人と、その数は少しずつ増えていき、かつての賑わいを取り戻しつつありました。特に、主要都市からアクセスしやすいということもあり、若年層の観光客が増えつつある一方――

　観光で来られた方々から「熱海はご飯屋さんが閉まるのが早い」「夕飯を食べるところが限られている」など「食事」に関する声がちらほらと聞こえることが増えました。

　確かに、日中の観光を楽しめるスイーツショップや喫茶店、飲食店などは多いものの、夜は宿泊先で食べることを前提とした営業時間にしているお店がほとんどでした。

熱海の魅力を思う存分味わってほしい

　そこで2018年にオープンしたのが「熱海銀座おさかな食堂／夜は、酒場」。

　100年以上続く老舗のアパレル店舗をリノベーションし、オープンキッチンを中心にお刺身や炉端焼き、蒸し料理など様々な形態の料理を楽しめるお店を熱海市銀座町の商店街内に出店しました。

　熱海にせっかく来たならば、お昼だけじゃなく夜も思う存分熱海の美味しいものを楽しんで欲しい。そして、お食事だけじゃなく、このお店で過ごす時間、そして熱海で過ごす時間をワクワクした楽しい時間にしてほしい・・という想いで接客・サービスも０から作りこみました。

7店舗の展開へ――

　現在では、人気の海鮮丼がテイクアウトできる「熱海駅前おさかな丼屋」、海鮮やお肉料理もカジュアルに楽しめる「熱海渚町 おさかな丼屋・ビストロ」、朝8時からおばんざいビュッフェ、昼には海鮮を使った和定食などが楽しめる「熱海銀座おさかな食堂 はなれ」、熱海の海の幸を使ったメニューとそれに合うお酒を豊富に揃えた「熱海おさかな大食堂」、おさしみの食べ放題を楽しむことができる「熱海おさかなパラダイス」、さらには日本最大級のアウトレットである御殿場プレミアムアウトレット内に「熱海おさかな食堂」をオープンするなど、計7店舗を展開しています。