学生時代の経験を活かした仕事探し
必然を感じたTTCとの出会い

印象に残っている学生時代の経験はありますか？

　学生時代は「地域活性化」を学び、地域の個性的な店を発掘し魅力を伝える産学官協働イベントに注力していました。地域住民、市役所、商工会議所などさまざまな立場の方々のお話を伺い、それぞれの思いやメリット・デメリットなどをすり合わせる作業のなかで仕事の難しさや楽しさを学んだことは貴重な経験になりました。

その経験が入社につながっているのでしょうか。

　大学時代の経験を通して、地域の方々と関係性を続けられていることもあり、地域活性化の取り組みが自分に合っているなと感じました。さらに商品開発など食品ビジネスのより深い部分に関わりたいという思いが高まりました。就職活動をする中で「地域ブランド創生」と「食のテーマパーク事業」など地域の活性化に力を入れているTTCの存在を知り、将来のビジョンを実現する理想的な環境だと感じました。

高木さんにとって理想の環境といえそうです。

　面接ではその思いを熱く伝えさせていただきました。自分が学んできたことへの思い入れや、学生時代に成し遂げられなかったこと、これから実現したいことなどを伝え、選考いただくことができました。

熱海で店長業務に日々邁進
サービスの循環・連鎖を心がけて感動を創造

仕事の内容を教えてください。

　現在は「伊豆・村の駅 熱海ラスカ店」の支配人として、店舗運営や人財育成、商品の企画や管理などを任せていただいています。TTCには若手の「抜擢人事」という社風があり、私も入社3年目で責任のあるポジションを与えていただきました。さらに、ただ任すだけではなくフォロー体制も整っています。私も入社して間もないころは、仕事に集中するあまり、やるべきこととやりたいことの切り分けが疎かになったり、時間の使い方に問題がありました。しかし、そういった点も日々の業務をしっかり見守ってくださる先輩方の丁寧なアドバイスを受けて、着実に一つずつ改善していくことができました。

仕事をするうえで意識していることはありますか？

　店舗運営においては生産者さん、パートナーさん、そして訪れるお客様などさまざまな立場の方と接することになりますので、基本のマナー（表情、態度、服装、身だしなみ）を徹底し、感謝の気持ちを伝えることを意識しています。そういった基本ができているうえで、工夫を凝らした商品や技術、感動体験をお客様に届けることができると思っています。

開発に向けて温故知新。
歴史・伝統を学び話題の店舗をこまめにリサーチ。
答えは現場にしかない

商品開発で日々心がけていることは？

　商品開発は地域の“魅力”を引き出すことで、“共に成長”へとつながると思います。地域に眠っている素材、名産物の魅力を発信するためにはまず、地域の歴史や文化を徹底的に調べ上げること。答えは現場にしかないという思いで人気の店やメニューの日々のリサーチも欠かさない姿勢を大切にしています。

多角的に地域活性化に取り組んでいらっしゃるのですね。

　可能性とニーズをマッチングさせ新たな価値を付加するために、忘れられていた伝統的製法、技術伝承に向けたバックアップや、地産地消システムの確立を目指し耕作放棄地を活用した農業生産など地域活性化は多岐にわたります。そのすべてを包括的に担うことができるのが、TTCの強みですね。

生産者さんや職人さんそれぞれの思いを受け止める立場ですね。

　皆さまの気持ち、熱意を消費者へと橋渡しするために、店舗運営や商品開発を通じて日々たくさんの出会いを続けていくこと、生産と消費の現場に立ち続けることが成長の糧になると信じています。